1948-05-27 第2回国会 参議院 通信委員会 第10号
一例を擧げますと、市内電話のごとき、今後五ケ年間に九十萬の復舊増設をしますとしますれば、大體一年間二十萬個の電話の復舊増設を必要とするわけであります。從來の實績から見ますと、これは餘程資材資金を注ぎ込んで貰いませんと、こういう計畫の實行はむずかしいのであります。假に資材の方ができましても、資金面で行詰まるというようなことが、この數年間には、殊に最近にはこういう傾向が見えておるのであります。
一例を擧げますと、市内電話のごとき、今後五ケ年間に九十萬の復舊増設をしますとしますれば、大體一年間二十萬個の電話の復舊増設を必要とするわけであります。從來の實績から見ますと、これは餘程資材資金を注ぎ込んで貰いませんと、こういう計畫の實行はむずかしいのであります。假に資材の方ができましても、資金面で行詰まるというようなことが、この數年間には、殊に最近にはこういう傾向が見えておるのであります。
今大雜把に申しますというと、先般發表いたしました復興計畫の試案に盛られている程度でございまして、例えば五ケ年間におきまして、昭和二十七年度を目途といたしまして、市内電話につきましては加入者九十萬の復舊増設を行い、從つて二十七年の總加入數を百六十九萬とすると同時に、サービス水準もせめて少くとも昭和五年——九年程度に囘復したい。
最初のページの第一號調書に「昭和二十二年度六ケ月間加入者復舊増設工事使用經費調書」というのにつきまして申上げますならば、法律によりますと最近六ケ月間に要した費用をその架設した數によつて除したその平均額を一應基礎にいたしまして、將來の物價の高騰その他を斟酌して政令で決めることになつておるのでございますが、その最近六ケ月間の實績を御説明いたしますと、この表の三段目の一番最後の罫のところに出ておりますように
最初の電話の問題でありますが、御承知のように建設勘定、殊にこの電話の架設につきましては、從來一般公債によつて電話をいたしておつたわけでありますが、今日の財政状態からして一般公債の發行が制限を受けまする關係上、何か遞信省としてこの際方法を考えて行かないならば、電話の復舊増設ということが思うように行かないという事態に立到つたのであります。
しかし何といたしましても、通信特別會計の中においても、これを將來改善いたしていくについては電話の増設ということが、一番特別會計改善の近道でありますし、また國民も非常に便宜をいたす、こういう點から、できるかぎり電話の復舊増設ということには死力を注いでいきたい。こういう點から特別會計を改善していかなければ、なかなかほかの點ではいろいろくふうをいたしましても、大した金額には上つてこない。